2020年2月14日(金) ソウル市のオーガニック農産物を使用した学校給食無償化と公共給食の取り組みを学ぶ

2/14(金) ソウル市のオーガニック農産物を使用した学校給食無償化と公共給食の取り組みを学ぶ(東京・新宿区) 

韓国では有機農産物、特にエコ農産物(有機栽培・無農薬栽培)栽培が年々拡大しています。
その背景の一つが学校給食での有機農産物の使用です。
日本でも知られているように、ソウル市では、小学校と中学校で実施している無償給食が2021年からすべての小中高校で全面的に実施されます。
一方で、無償給食から有機農業給食への、また学校給食から公共給食への取り組みも発展しています。
日本では殆ど知られていない「公共給食」とは、「環境にやさしく安全な食材を地域の社会的弱者、子ども、青少年に供給する」学校現場における安全な食の保障を超えて社会全体を見据えた「食をつうじた正義」を実現するものです。
ソウル市の自治区と産地自治体を結び、自治区と産地公共給食センターを通した新鮮な親環境農産物を直取引で保育園、福祉施設等の公共給食施設に供給しています。
ソウル市は、「都農共生公共給食」事業を2017年に始め、給食の食材の公的調達システムを導入しました。
現在の公共給食センターの所長はハンサリム生協からの出向職員です。
江北、蘆原、道峰、城北区役所と都農相生公共給食協同組合(ハンサリム+幸福中心生協+首都圏生態育児共同体生協コンソーシアム法人)が契約締結し運営を代行し、地域における3生協協働事業をすすめています。
放射能・GMOフリー、親環境、ローカルフード、センターでの残留農薬検査、産地直取引システム構築で新鮮度を高め、流通費は減らし、仕分けセンターや1週間前の予約注文から受注→納品→施設ごとのピッキング→D1供給のジャストイン配送まで生協の物流システムのノウハウが生かされています。
江東区では、行政と都市有機農家とが連携して、ローカルフードセンターを開設し、フードバンクとも連携しています。
有機無償給食は、地域の農業発展と雇用創出にも貢献しています。
ソウル市学校給食の有機農業農産物生産者は1,599人であり、このうち約70%が小農で、このような小規模生産者中心の給食調達システムの運営は、全国各地の中小家族農の希望となっています。

公開学習会:ソウル市のオーガニック農産物を使用した学校給食無償化と公共給食の取り組みを学ぶ
日 時:2020年2月14日(金) 18時15分~20時30分
会 場:パルシステム連合会 東新宿本部 2F 第一会議室
    東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿
    都営大江戸線・副都心線「東新宿駅」下車 B3出口から徒歩3分
    JR「新大久保駅」下車徒歩10分
    地図→ https://www.palsystem-tokyo.coop/detail/4993/
内 容(予定):
・報告① 解説「ソウル市の都市農業政策と学校給食無償化と公共給食校給食」
     現地レポート
 報告者:大江正章さん(出版社コモンズ代表、ジャーナリスト、アジア太平洋資料センター共同代表)
・報告②「都農相生を実現する協同組合連合体の実践報告」-ソウル市の「都農共生公共給食」事業-
 報告者:チョン・ソンオクさん(ソウル市東北4区公共給食センター長、ハンサリム生協職員)
主 催:パルシステム地域活動委員会
協 力:反貧困ネットワーク
問合せ:パルシステム地域活動委員会
    事務局:パルシステム連合会 地域活動支援室
        E-mail nonbil★pal.or.jp TEL 03-6233-7235 ←★を@に置きかえてください。
一般参加 担当:瀬戸(090-1437-3502 setodaisaku7★gmail.com)←★を@に置きかえてください。

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