2019年5月11日(土) 日米地位協定を検証する!~ドイツ・イタリアと比較して~

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日米地位協定を検証する! 
~ドイツ・イタリアと比較して~
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※参加費無料・事前申込不要

2019年5月11日(土)13:00~16:30(12:30開場)
弁護士会館2階 クレオBCにて
https://www.softic.or.jp/map/map-creo.html

主催・日本弁護士連合会
共催・関東弁護士会連合会、東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会

[討論]
伊 勢 﨑 賢 治 東京外国語大学総合国際学研究院 教授
島 袋 良 太 琉球新報記者
沖 縄 県 職 員

[開会にあたって]
 在日米軍への基地の提供や、米軍、米兵や家族らの日本本における地位を定めた日
米地位協定が、いまクローズアップされています。沖縄において凶悪な刑事事件、連
続する航空機事故、そして辺野古基地建設問題などが多発し、本土でも様々な基地問
題が続く中、2017年9月に沖縄県が改めて地位協定の改定見直しを要請し、20
18年8月には全国知事会も初めて地位協定の抜本的改定を提言しました。
 日弁連も、2014年2月には主要な事項の改定提言を公表しました。また、昨年
4月には他国の地位協定の代表的なケースとしてドイツとイタリアの現地調査を行い
ましたが、これに先立って、沖縄県や琉球新報もドイツ・イタリアの地位協定の内容
と実態を調査・取材しています。
 日米地位協定は、1960年締結以来一度も改定されないまま、基地及び米軍には
日本の国内法が適用されないとされ、基地への立入りもできず、深刻な基地被害が放
置され、日本の主権と国民の基本的人権を大きく制約してきています。しかし、その
ような地位協定のあり方は、ドイツ・イタリア等の他国においては決して「当たり
前」ではないことが、この間の調査で明らかになってきています。
 そこで、このシンポジウムでは、沖縄県と琉球新報の担当者、そして日弁連の三者
が調査の成果を一堂に持ち寄り、日米地位協定の内容・運用の問題点を徹底検証し、
その抜本的改定を実現する道筋を議論し、今後の指針を探ることとします。

[プログラム]
第1部 ドイツとイタリアの地位協定 調査報告
① 島袋良太氏、② 沖縄県、③ 日弁連メンバーが、それぞれのドイツ・イタリア調
査の結果を報告します。

第2部 基調講演とパネルディスカッション
① 基調講演 伊勢﨑 賢治 氏「地位協定の国際比較から見る日本の姿」(仮)
② 現状報告 沖縄、岩国の米軍基地の現状の報告
③ パネルディスカッション 各国の地位協定の比較と日米地位協定の問題
パネラー 伊勢﨑賢治氏、島袋良太氏、沖縄県職員、弁護士
軍用機騒音、事件・事故、環境汚染など、米軍基地の問題について掘り下げ、ドイ
ツ、イタリアの状況と比較して、日米地位協定の問題を明らかにし、あるべき姿を提
言します。

[ゲスト]
・伊 勢 﨑 賢 治 氏
1957年、東京都生まれ。
2000年より国連PKOの幹部として、東ティモールで暫定行政府の県知事を務
め、2001年よりシエラレオネで国連派遣団の武装解除部長、2003年からは、
日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を担った。現在、東京外国語大学
大学院総合国際学研究院教授。
著書に「武装解除 紛争屋が見た世界」(2004年講談社現代新書)、「本当の戦
争の話をしよう 世界の『対立』を仕切る」(2015年朝日出版社)、「主権なき
平和国家-地位協定の国際比較からみる日本の姿」(2017年集英社)など多数。

・島 袋 良 太 氏
1984年、沖縄県生まれ。
2007年琉球新報社入社。社会部、経済部、ワシントン特派員、政治部など。
18年に日米地位協定などを取り上げた連載「駐留の実像」で石橋湛山記念早稲田
ジャーナリズム大賞。
著書に、「普天間移設 日米の深層」(2014年、高文研)、「駐留の実像」を書
籍化した「この海、山、空はだれのもの!―米軍が駐留するということ」(2018
年、高文研)などがある。

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