2018年3月26日(月) 紅林進『民主制の下での社会主義的変革』出版記念討論会 「社会主義って何だ、疑問と意見」

(以下、転送・転載歓迎)

紅林進『民主制の下での社会主義的変革』出版記念討論会
「社会主義って何だ、疑問と意見」

日時: 3月26日(月) 午後6時~

報告: 大津留公彦さん(新日本歌人協会常任幹事)
    中瀬勝義さん(海洋観光研究所)
    平岡 厚さん(元杏林大学准教授)
司会: 村岡 到さん(『フラタナティ』編集長)

 「資本主義の終焉」や「ポスト資本主義」が散見されますが、「社会主義」はソ連崩壊によって嫌われ、死語になった感もあります。だが、「社会主義」とは何なのか、歴史に学んで探ることが大切ではないだろうか。「社会主義」に批判的な人も、反対の人も声をあげ、討論することが求められています。
 本書の著者・紅林進さんは、日本尾政治を民主制として捉えたうえで、そこでの社会主義への道はどうあるべきかを提起しています。興味深い論点がいろいろ提示されていますから是非討論しましょう。
(参加者には紅林進『民主制の下での社会主義的変革』を特価1500円で頒布します)

会場: 文京シビックセンター区民会議室3C
    (東京都文京区春日1-16-21 、地下鉄後楽園駅・春日駅直結、JR水道橋駅徒歩9分)
     地図→http://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html

参加費: 500円

主催: ロゴスの会
    

(以下、拙著目次のご紹介)

紅林進著『民主制の下での社会主義的変革』
http://logos-ui.org/book/book-30.html
四六判 176頁 1600円+税
出版元:ロゴス (東京都文京区本郷2-6-11 TEL03-5840-8525  FAX03-5840-8544) http://logos-ui.org/

大きな書店でないとなかなか置いていないと思いますが、ない場合は、お近くの書店を通してご注文ください。
出版社はロゴスです。http://logos-ui.org/ (「地方小出版」取扱品)

本書のねらい
 議会制民主義の下で社会主義はどのようにして実現するのか、その社会主義の新しい内実を探りながら、その道筋についても明らかにする。
 近年、話題のベーシックインカムやスペインのモンドラゴン協同組合の教訓を解明。選挙制度の民主的改善についても提案。

紅林 進(くればやし・すすむ)
1950年生まれ
法政大学経済学部卒業
社会主義理論学会委員

   『民主制の下での社会主義的変革』 目次

まえがき

  第Ⅰ部 社会主義への理論的探究

社会主義社会をどのように構想し実現するか
 1 未来社会の構想について 12
 2 新たな社会主義経済像 13
 3 生産手段の社会的所有 14
 4 労働者協同組合、労働者自主管理企業、アソシエーション型社会 16
 5 分権的、協議的、下からの計画経済 17
 6 社会主義における分配原則 18
 7 社会主義の下での市場経済 20
 8 労働からの解放、労働の解放 22
 9 生産力の発展について 23
 10 社会主義の下における政治制度 24
 11 資本主義から社会主義への移行 26 

社会主義的変革の可能性と困難性
 1 「ルールある資本主義」ではなく「社会主義」を 28  
 2 市場と計画──下からの分権的協議経済的計画化 32
 3 社会主義的変革の可能性と困難性 37
  A 漸進的改革 40
  B 社会主義政党の役割 41
  C 大企業・大資本の民主的・社会主義的統制 43
  D 非営利・協同セクターの形成・拡大 46

ベーシックインカムと資本主義、社会主義
 1 ベーシックインカムとは 51
  ベーシックインカム論が注目される背景 53
 2 ベーシックインカムの意義と限界 54
  BIの意義、利点 54
  BIの限界 56
 3 資本主義にとってのベーシックインカム 57
  労働力商品化を脅かす完全BI 57
  完全BIが実現すれば、資本主義は自動的に崩壊するか? 58
  新自由主義とも親和的な部分的BI 60
  労働の人間化や3K仕事などの改善にはプラス 61
 4 社会主義とベーシックインカム 63
  BIのみでは、搾取や格差自体をなくすことはできない 63
  形式的平等と実質的平等 64
  労働に応じた分配、必要に応じた分配 65
  BIと労働の在り方 68
 5 BI要求運動を資本主義変革のためにいかに活用するか 70
  生存権保障、社会保障拡充のための運動として 70
  労働力商品化廃絶につなげるための闘いとして 72

〈生活カード制〉の意義と懸念
 1〈生活カード制〉の意義 78
 2〈生活カード制〉の問題点、課題 81
 〔再録に当たっての補足〕 89

モンドラゴン協同組合の経験
 1 なぜモンドラゴン協同組合か 91
 2 モンドラゴンの歴史と実態 94
  スペイン内戦とアリスメンディアリエタ神父  94
  スペイン最大手の家電メーカー「ファゴール」 97
  労働者協同組合でもある「エロスキ生協」 97
  労働人民金庫 98
  保育園から大学までの教育協同組合 99
 3 モンドラゴンをどう評価するか 99
  モンドラゴン基本原則 99
  左右からの批判 100
 4 岐路に立つモンドラゴン 102
  我々にとってのモンドラゴンの意味 104

岐路に立つモンドラゴン協同組合企業グループ
         ──ファゴール家電の倒産に直面して
 1 ファゴール家電の倒産の衝撃 106
 2 ファゴール家電協同組合の位置 106
 3 倒産の協同組合員と非正規労働者への対応の違い 108
 4 ファゴール家電の倒産の原因 110
 5 モンドラゴンや労働者協同組合を考える意味 111

マルクス主義と民族理論・民族政策
 1  「労働者は祖国を持たない」 115
 2 マルクス、エンゲルスの「歴史なき民族」論 116
 3 カウツキーの民族理論 118
 4 民族自決権を否定したローザ・ルクセンブルグ 119
 5 民族自決権を支持したレーニン 119
 6 ロシア赤軍によるポーランド進攻(一九二〇年) 122
 7 ユダヤ人ブントに対するレーニンの批判 123
 8 スターリンによる大ロシア主義的政策と「グルジア問題」 125
 9 レーニン「最後の闘争」 127
 10 トロツキーの「ヨーロッパ合衆国」構想 128
 11 オーストロ・マルクス主義の強調した「文化的自治」 129
 12 民族・植民地問題をめぐるレーニン・ロイ論争 133
 13   「台湾独立」に言及した時期もある毛沢東 135
 14 従属論・新従属論 138
 結びにかえて 139

  第Ⅱ部 民主的選挙制度を求めて

民意を忠実に反映する選挙制度を!
     ──完全比例代表制と大・中選挙区比例代表併用制
 議会制民主主義の基本である民意を忠実に反映する選挙制度 146
 民意をゆがめる小選挙区制 147
 民意を最も正確に反映する比例代表制 148
 地域と個人を重視した小選挙区比例代表併用制 150
 衆議院と参議院の望ましい選挙制度 152

上田哲の小選挙区制違憲裁判闘争
 小選挙区制違憲訴訟の東京高裁への提訴 156
 小選挙区比例代表並立制を「希代の悪法」とする論拠 158
 小選挙区制違憲訴訟・東京高裁判決の問題点 160   
 最高裁判所での闘い 160
 小選挙区制の是非の判断を避けた最高裁 162
 国民投票法裁判 165
 むすび 166

あとがき

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