2017年12月10日(日) 第39回憲法を考える映画の会『ジョン・ラーベ─南京のシンドラー─』

「憲法を考える映画の会」からのご案内(12) 

2017年11月23日 憲法を考える映画の会

■自主上映会を開かれたことのあるみなさまに、
ご案内させていただいております。(bccメールで失礼します)

第39回憲法を考える映画の会『ジョン・ラーベ─南京のシンドラー─』ご紹介のお願い         

日本軍がやったことを隠したいのは、自衛隊を軍隊にしたい人達ではないか?

今年2017年は日本が日中戦争を始めて80年目の年です。そして12月は、南京事件80年目の12月です。
南京事件は12月8日に南京を包囲した日本軍が12月10日に攻撃を開始し、
13日には中国軍が総崩れとなって南京城は陥落、
その間に30万人とも、40万人(中国における軍事裁判の数字)とも言われる中国兵と民衆が虐殺された
と言われる歴史的な事件です。

わたしたちはこの南京事件80年目に、
南京事件に関連する映画を選んで、第39回の憲法を考える映画の会のプログラムにすることにしました。
そして劇映画『ジョン・ラーベ─南京のシンドラー─』を選びました。
ジョン・ラーベは、1937年12月の南京事件当時、ドイツのジーメンス社南京支社長であり、
非武装中立の「南京安全区国際委員会」委員長として、
20万人の中国民間人を救うために奔走したとして知られる人物です。
この映画はドイツ人の視点からの南京事件前後のありさまを描いています。

(この『ジョン・ラーベ』は今年5月の憲法映画祭2017のアンケートで「見たい映画」、
「上映してほしい映画」として最も数が多かった映画でもあります。)

**************************************************************

第39回憲法を考える映画の会
日時:2017年12月10日(日)13:30~16:30
会場:文京区民センター(文京区本郷4-15-1 春日駅・後楽園駅・水道橋駅)
※会場がこれまでと変わります!
 ご注意ください。(チラシの地図をご覧ください)
映画:『ジョン・ラーベ─南京のシンドラー』(134分)
  (134分/2009年制作/フローリアン・ガレンベルガー監督)
参加費:一般1000円 学生500円

*************************************************************

この映画を上映して考えたいこと

しかしながら、この映画は南京事件の真実を明らかにする映画ではありません。
監督も言っています。「これはあくまでも『劇映画(フィクション)』だ。」
しかしラーベの日記から想起される南京事件を描いた映画であり、戦争の恐怖を映像で追体験できる映画という点で、「戦争のできる国」にしようとしているいまの日本で「戦争とは何か、軍隊とは何か」を考えさせる作品です。

この映画を見て考えられることはいろいろあると思います。
とくにこの南京で起きた虐殺について、「そんなことは無かった」とか、
「虐殺があったとしても数がもっと少ない」と過少にとらえようとすること、
あるいは「戦闘行為の中での死者だった」「避難した民衆が揚子江でおぼれたのだ」などと、
日本軍が行った虐殺であることを否定しようとする力が働いていることを強く感じます。
そのように言いたがる人たちは、どのような意図をもって
そうした過少評価をしようとするのでしょうか。

また「どうしてあのような事件が起きたのか」について考え、調べていくと、
「日本軍とはどのような軍隊であったのか」と言うことも浮かび上がってきます。

いま、憲法9条を変えて、自衛隊を、集団的自衛権による戦争ができる軍隊にしようとする改憲の動きが
具体的に始まろうとしています。
自衛隊が軍隊になると言うことは日本という国にとってどういうことなのか、
それ以前に日本の軍隊というものについて私たちはどれほど知っているのでしょうか。

日本軍とはどのような軍隊であって、日本軍はどのようなことをやってきた軍隊だったのか。
なぜ自民党をはじめとする国会議員の多くが、
憲法を変えて自衛隊をそのような軍隊にしたがっているのか、
そして過去の日本の軍隊がやったことの事実を隠したがっているのか、
考えて行きたいと思います。

是非お誘い合わせていらっしゃって下さい!

Theme by Danetsoft and Danang Probo Sayekti inspired by Maksimer