2017年4月16日(日)「サパティスタの夢」はみたび夜ひらく  〜 太田昌国さんに聞く 〜

【attac cafe 20170416】

「サパティスタの夢」はみたび夜ひらく
 〜 太田昌国さんに聞く 〜

・4月16日(日)14:30〜16:30
・文京シビックセンター 4階B会議室
・500円(会員は無料)

※会員以外の方は下記より申し込みください。

 NAFTA(北米自由貿易協定)が発効した1994年1月1日、メキシコ・チアパスの森林深くサパティスタ民族解放軍が抗議の蜂起を行いました。それは、その後に続くオルタグローバリゼーション運動の最初の烽火の一つになり、人々の希望は「サパティスタの夢」に向けて進むかに見えました。

 しかし、それから二十余年がたったいま、世界は「サパティスタの夢」が語られるすこし前、80年代から90年代初めにかけての厳しい状況(マルコス副司令官いわく「最悪だった」)を再演するかのような状況になっています。

 トランプ大統領はNAFTAの見直しとTPPからの撤退、メキシコとの国境の壁を強化することなどを公約にかかげ当選しました。

 主要メディアではいっせいに「世界に反グローバリズムの幽霊が徘徊している」といわんばかりに、自由貿易に背を向けるかのようなトランプ政権の保護主義を批判しました。

 安倍政権をはじめとするアジアの大国も「モノやカネが国境を自由に越える自由貿易こそが唯一の道」と叫びつつ、国境(領土・領海)警備という軍事力による壁をたかく築きながら、緊張をつくりだしています。

 金融危機の前からその直後にかけて世界を席巻したかに見えた「進歩的ポピュリズム」のうねりは、排外主義的ポピュリズムにとって代わられ、世界は十重二十重の壁によって分断されているかのようになっています。

 サパティスタのマルコス副司令官は、厳しい80年代の終わりの状況をこう語っています。

「しかし最悪だったのはその後でした。変革への動きが廃墟になってしまったあとに、世界資本主義が新しい壁をつくってしまったことです。一極集中のグローバル化した世界。
 国境は、資本家と商品にとってはないも同然ですが、人間にとっては逆に十重二十重に取り囲む壁になっています。」(『サパティスタの夢』より)

 わたしたちを取り囲む十重二十重の壁を打ち壊す、みたびの「サパティスタの夢」は、正夢になるのか。

 サパティスタ蜂起の当初から出版や言論を通じて日本に紹介を続けてきた太田昌国さんに聞きます。

★太田昌国さん

 編集者として人文書の企画・編集・販売に従事。同時に、帝国主義と民族・植民地問題を軸に据えて、世界と日本の歴史と現状についての発言を続けてきている。主な著書——『鏡としての帝国』『〈異世界・同時代〉乱反射』『日本ナショナリズム解体新書』『ペルー人質事件解読のための21章』『「拉致」異論』『チェ・ゲバラ プレイバック』『〈極私的〉60年代追憶』『〈脱・国家〉状況論』などがある。

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