2017年4月29日(土), 30日(日) 憲法映画祭

第34回憲法を考える映画の会「憲法映画祭2017」ご紹介のお願い(1)

今、戦争できる国に向かう政権の暴走を止めなかったら、
次に、戦争責任を問われるのは私たちです。

昨年に続いて4月29日(祝)、30日(日)に憲法映画祭を行います。
今年は、日比谷図書文化館の大ホールで、
両日とも朝10時〜17時,2日間にわたって7本の映画を見て、
ジャーナリストの金平茂紀さんにお話をしてもらうプログラムです。

映画祭のテーマは「今はもう“戦前” なのですか?」

「憲法映画祭2017」の企画趣意

日本とドイツの「戦前」「戦中」「戦後」を、映像によって見て、
いま進められようとしている「戦争をする国づくり」について考えます。
それはかつて戦争への道を突き進んだ時代と同じではないかと思うからです。
とくに、まともな、かみ合う論議をしようとしないで、力と数で押し切ろうという政治のやり方。
国民に何が問題かを知らせず、考えさせず,自分たちに都合の良いように進める政治は、ドイツと日本の「戦前」と重なります。

戦後はどうでしょうか?戦争責任の問題です。
加害責任も含めて戦争を起こした責任はきちんと認識されているか、
また、どのように戦争という悲惨な経験をその後の政治にいかしてきたか、です。

ドイツと日本の戦後を比較します。
侵略した近隣国に、きちんと政権が謝罪を続けているドイツ、
侵略の歴史は、なかったことにしたいとする自民党政治と大きく異なります。
しかし、そのドイツでも戦争責任について国民が自覚するまでには、
妨害に屈しない多くの人の努力の積み重ねがあったことを映画を通して知ることができます。
 
この憲法映画祭の準備を進めながら考えたことは次のようなことです。

つまり戦争を起こした責任を問われるのは、
天皇だけでも,政治家だけでも、軍人だけでも、報道機関だけでもなく、国民そのものであると言うことです。 
というのは,もし今、私たちが安倍政権の暴走を止めることができなかったら,
その結果、戦争への道、ファシズムや警察・軍事優先国家、社会を許してしまったら、
それは、私たちの責任である、ということです。

それは、悲惨な戦争を二度としないと誓って作られた日本国憲法に対する裏切りでもあります。
そう考えてこの「憲法映画祭」で戦前、戦中、戦後、ドイツと日本で何があったのか、
何がなかったのかを見つめ直すことで、私たちはどうやったら今のこの政治を止めることができるか、
どうやったら日本国憲法が本来めざしているものを、未来に向けて実現できるのか考えて行くことができると思います。

それを70年目を迎える憲法記念日の前の二日間、
戦争と憲法の“いま”を考えたいと思います。

憲法映画祭 2017

4月29日(祝)30日(日)

日比谷図書文化館地下・コンベンションホール

(千代田区日比谷公園1番4号・霞ヶ関駅3分)

一日券:一般1500円 学生500円

テーマ「今は、もう“戦前” なのですか? 」

憲法施行70年の今年、憲法記念日前の二日間。

戦争と憲法の“いま” を考えます。

4月29日(祝)10時30分~16時40分

一日目のテーマ「ドイツにおける戦争責任」

10時30分~11時10分

『意志の勝利』

(114分・1934年・ドイツ)

*ナチス党大会の第一日目のみ上映

11時20分~13時30分

『白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々』

(121分・2005年ドイツ)

13時40分~14時20分

『夜と霧』

(32分・1955年・フランス)

14時30分~16時40分

『顔のないヒトラーたち』

(123分・2014年・ドイツ)

4月30日(日)10時30分~16時40分

二日目のテーマ「戦争と日本国憲法」

10時30分~12時20分

『戦争しない国 日本』

(90分・2006年・日本)

12時40分~14時20分

『大東亜戦争』

(98分・1968年・日本)

*この作品のみ入場無料

14時20分〜15時00分
お話「報道の欺瞞と“いま”(仮題)」
金平茂紀さん(ジャーナリスト)
15時10分~16時40分

『天皇と軍隊』

(90分・2009年・フランス)

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