2017年2月2日(木)『薬は誰のものか―エイズ治療薬と大企業の特許権』完成記念上映会&トーク

 ドキュメンタリー映画『薬は誰のものか―エイズ治療薬と大企業の特許権』(日本語版DVD)完成記念上映会&トーク
http://www.parc- jp.org/freeschool/event/170202.html

 ドキュメンタリー映画『fire in the blood』は、2013年にインドで製作された作品です。監督のディラン・モハン・グレイ氏はこれ までも数々の社会派ドキュメンタリーを製作してきました。
 映画は、アフリカ諸国やインドなどでHIV/エイズに苦しむ人々の姿と、患者にとって医薬品がいかに大切で、生きる希望を与えるもの かを伝えます。そして大企業の持つ医薬品の「特許権」が、こうした人々が医薬品を手にすることを阻んでいる現実―。そこには欧米諸 国の政府と企業が一体となって進めてきた自由貿易推進がありました。
 南アフリカのエイズ治療に取り組む活動家、米国でエイズ治療薬の本当のコストを調べるNGO、採算度外視で安価なジェネリック薬製
造に踏み切ったインドの製薬会社、世界各地で人道的支援に携わる医療関係者など、実に多彩な人々が映画には登場します。ノーベル経 済学者のジョゼフ・スティグリッツ氏も映画の中で「医薬品アクセスを阻む貿易協定は貧困者への死刑宣告だ」と語ります。
 WTOやTPP、TiSA、RCEPなどの貿易協定の中で、医薬品の特許権はどんどん強化されようとしていることに、国際市民社会は懸念の声を あげています。
 薬は誰のものか――。
 貧富の格差が、医薬品アクセスや治療の格差につながることを、私たちはただ見過ごしてもよいのでしょうか?
 大企業の薬の特許のあり方や現在の貿易や経済のあり方は、本当に私たちを幸せにするのでしょうか?
 映画は多くのことを私たちに問いかけています。

 このたび日本語版DVDの完成を記念して、記念上映会とトークイベントを開催します。ぜひご参加ください。

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■日 時:2017年2月2日(木)19:30~21:30(開場19:00)
■参加費:1500円 ※予約優先(定員150名)
■会 場:渋谷ユーロライブ(ユーロスペース内)
     ※会場地図はhttp://eurolive.jp/access/
■【プログラム】
19:00 主催者挨拶
19:05 映画『薬は誰のものか―エイズ治療薬と大企業の特許権』上映(84分)
20:40 スペシャルトーク ゲストを交え映画の解説や医薬品の特許問題を語ります。
21:30 終了

★映画の内容は、PARCのクラウドファンディングのページをご覧ください★
https://motion-gallery.net/projects/parc2016

原題: fire in the blood
監督: DYLAN MOHAN GRAY
製作年: 2013年、インド、84分
公式サイト: http://fireintheblood.com
日本語版製作:アジア太平洋資料センター(PARC)

 本作品は、2013年にリリースされた直後から大きな反響を得ています。日本でも知られるサンダンス映画祭(米国で開催される映画芸 術科学アカデミー公認の映画祭)の2013年公式作品として招かれると、一気に世界中に広がりました。これまで、インドはもちろん、米 国では数十か所で上映、イギリス、フランス、ドイツ、アイルランド、タイ、ニュージーランド、ペルーなど多くの国で大規模な上映会 が開催されています。
 この1-2年は、特に米国において高まるTPPやTTIP反対運動の現場にて数多く上映されています。自由貿易協定によって医薬品の特
許が強化されることは、まさにこの映画に登場する途上国の人々に直接・間接に打撃を与えることにつながります。そのことに多くの市 民はNO!と言っているのです。特に国際的に活動するNGOである「国境なき医師団」(映画にも登場)は、医薬品アクセスと貿易問題につ いて積極的に問題提起をしています。

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◆主催・問合せ先◆ 
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455 FAX.03-5209-3453
E-mail : office★parc-jp.org ←★を@に置きかえてください。
URL: http://www.parc-jp.org/
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