2024年10月27日(日) 国策をめぐる土地攻防――珠洲と砂川の「勝利」から学びなおす NHKドキュメンタリー「原発立地はこうして進む~奥能登・土地攻防戦」上映会&トーク
国策をめぐる土地攻防――珠洲と砂川の「勝利」から学びなおす
NHKドキュメンタリー「原発立地はこうして進む~奥能登・土地攻防戦」上映会&トーク
日時: 2024年10月27日(日)13:30 ~ 16:30
場所: 成城大学 3号館1階 312教室 https://www.seijo.ac.jp/about/map/
(〒157-8511 東京都世田谷区成城6-1-20) 小田急線「成城学園前」駅から徒歩5分
参加費無料・予約不要
当日配布資料はありませんので、講演要旨などの電子デ ータ御希望の方は、以下のアドレス宛にお申し込み下さ い。
ppqevent★gmail.com ←★を@に置きかえてください。
後日、データへのアクセス方法をお知らせします。
13:00 開場
13:30 「原発立地はこうして進む~奥能登・土地攻防戦」上映
14:30 講演① 七沢 潔 (元NHKディレクター)
15:00 講演② 高原太一 (成城大学グローカル研究センター ポストドクター研究員)
15:30 トークおよび質疑応答
16:30 閉会 ※ 時間配分等は当日変更の可能性あり、適宜休憩時間もとります。
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1986年、チェルノブイリ原発事故から2ヶ月後という時期に、珠洲市議会は全員一致で原発誘致を決議し、3年後には関西電力・北陸電力が、事前調査を開始した。地元住民はただちに抗議行動を起こし、1989年6月に「珠洲原発反対ネットワーク」を結成した。それが、2003年12月の「珠洲原発凍結」という「勝利」を勝ち取るまでの14年間の運動は、まさに、原発立地をめぐる土地攻防戦という側面と町長選挙などにからむ地方自治・民主政治のあり方を問う側面とを持ち、町を分断する熾烈な闘いだった。
エネルギー政策という国策に関わる問題に対して、「国のやること」に抗い土地を守る闘いが勝利したことは、実は珍しくない。「原発を作らせない人びと」の「勝利」は、北海道から四国まで広がっている。
他方、国防という国策に抵抗する反基地運動については、「勝利」として歴史に刻みうる成果は、1955年に始まった「砂川闘争」が稀有な例かもしれない。それは、米軍立川基地の拡張計画に反対する住民と支援団体が、土地収用のための測量を実力で阻止した非暴力・不服従の戦いとして知られる。また、都や国を相手どった行政訴訟や刑事訴訟などの法廷闘争という側面を含み、1969年に米軍が立川基地からの撤退を発表して「勝利」が決定的となった、これまた14年間にわたる運動だった。その間に、「町ぐるみ」で始まった砂川の運動は分断され、「条件派」が手放した農地の跡地利用や歴史資料展示のあり方が、今なお模索されている。
時・空を超えたこの二つの「勝利」を、それぞれの独自性と共通性を通して学びなおし、二人のゲストとともに、住民の立場を重視しながら地域社会の共生・再生を考えたい。
主催:ppコロキアム (渋谷インクルーシブシティセンター=旧男女平等ダイバーシティセンター<アイリス> 登録団体
共催:成城大学グローカル研究センター
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